「Jubilate Deo」翻訳
une traduction de Jubilate Deo
originel, 01 juin 2022
アイヌ語口承文芸コーパスを眺めていたら、なんだかhtmlでグロスっぽいものを書きたくなったので、取り敢えずやりやすそうなラテン語でやることにします。前回はruby要素でがんばったのですが、今回は国語研に習ってtable要素です。クラシック! 色々試していい感じの方法を見つけたいですね。
今回題材にするのは、Peter Angleaによる聖歌Jubilate
Deoです。同歌はぼくが高一のときに短期の交換留学で行った高校で、聖歌隊に入っていたホストフレンドが歌っていたもので、まあちょっとした思い出です。そしてぼくが知っている唯一の聖歌です。英国国教会も最近では英語で歌うことが多いようですが、この歌(とあの学校)はまだラテン語で歌っていたので楽しかったです。エリート養成学校ってそんな感じなのかもしれない。そういえばラテン語の授業もあって、一回だけ参加したのですが、当時は今以上にラテン語ができなくて、第一・第二変化名詞の曲用すら部分的に不満足だったので、今思うと勿体なかったように思います、もう少し勉強してから行きたかったですね。とはいえ日本から来た生徒でラテン語に興味を持っているひとがいたのは向こうのラテン語の先生からしたら嬉しかったようでしたので、喜んでもらえたのはよかったです。
ところで聖歌といえば、これって教会ラテン語風に発音しなきゃいけないんですよね。みなさんもそうだと思いますが、どうにも古典式発音の習慣が抜けなくて、なかなか難しいです。そういえば、神学部があるキリスト教系の大学のラテン語の授業はこの辺どうなっているのでしょうね。
| Jubilate Deo, omnis terra; |
| jūbil-ā-te |
de-ō |
omn-is |
terr-a |
| 溌溂と歌ふ-幹-命.2PL |
神[男]-単.与 |
全て-単.女.呼 |
大地[女]-単.呼 |
| 大地のすべてよ、神へと溌溂と歌へ |
| servite Domino in laetitia. |
| serv-ī-te |
domin-ō |
in |
laetiti-ā |
| 仕ふ-幹-命.2PL |
主[男]-単.与 |
のうちに |
喜び[女]-単.奪 |
| 喜びのうちに主に仕へよ |
| Introite in conspectu eius |
| introi-te |
in |
conspe-ct-ū |
ej-us |
| 入る-命.2PL |
のうちに |
見る-動名-単.奪 |
3SG-属 |
| 入れ、彼の見るうちに |
| in exultatione |
| in |
exultātiōn-e |
|
|
| のうちに |
歓喜[女]-単.奪 |
|
|
| 歓喜のうちに |
| Quoniam suavis est Dominus; |
| quoniam |
suāv-is |
Domin-us |
|
| なぜなら |
甘い-男.単.主 |
主[男]-単.主 |
|
| 主は甘美であるゆゑ |
| in aeternum misericordia ejus, |
| in |
aeternum |
misericordi-ā |
ej-us |
| のうちに |
永遠に |
慈悲[女]-単.奪 |
3SG-属 |
| 永遠に彼の慈悲のうちに |
| et usque in generationem |
| et |
usque |
in |
generātiōn-em |
| そして |
ともかく |
のうちへ |
生成[女]-単.対 |
| そしてしまひには拡散へと |
| et generationem veritas ejus. |
| et |
generātiōn-em |
vēritās |
ej-us |
| そして |
生成[女]-単.対 |
真実[女].単.主 |
3SG-属 |
| そして拡散へと、彼の真実は |
うーん、なんか意味がわかるようなわからないような微妙な感じです。たぶん前半は神を称えて仕えようみたいな感じで後半は神の教えは真実だから自然と広まっていくみたいな内容だと思います。たしか聖歌の歌詞って聖書から切り貼りしてるとかなんでしたっけ、だとしたら原典をあたればもうちょっとわかりやすいのかもしれません。
あと知ってましたけどtableタグは保守性が最悪ですね。書いた後にもう少し改行とかいうか段落分けというかを減らしてもいいかと一瞬思ったんですけど面倒くさすぎて断念です。それはそうとグロスの書き方はあんまり真剣に調べていないので全然間違っている可能性があるんですけどもしお暇な方いらしたら訂正の報お待ちしております。さっきまで散々レポートが書けなくて苦しんでいたのにこんな駄文はすらすら書けるんですね、母語と趣味ってすごい。それでは。